膝の痛みは乱れたペダリングの証。
「膝が痛い・・・ちょっとヤバイかも・・・」
折り返し地点となるがいな製麺所の約10km手前で、膝の痛みが発生したきのこだけさん。
具合を聞くとペースを上げなければ大丈夫そうとのことで、引き続きLSDペースでがいな製麺所を目指します。
「LSDに向く道でしょ?」
権現ダム湖沿いからしばらく下ると、あとはがいな製麺所までは信号と交通量が少ない上り基調のまっすぐな道。
この辺りは田んぼが多く、視界が一気に開けるのですが、冬場はなんともさびしい風景が広がっています。
そしてこの日は北西からの風・・・すなわち北を目指す僕たちにとっては向かい風です。
この区間では向かい風からきのこだけさんを守るべく、僕が先頭を引きます。
それでもやはり上り基調の道。
ついに後ろを走るきのこだけさんにとって、LSDペースもつらくなってきたらしく、
久しぶりの赤信号で停車した交差点でついに休憩を入れざるを得ない事態になってしまいました。
中間地点を前にしてきのこだけさんの膝は、淡々と漕ぎ続けることができない状態になってしまったのです。
「やっぱり俺ってロードに向いていないのかな・・・」
幾度となく膝の痛みにやられてしまっているきのこだけさんが思わず弱音を吐きました。
「そんなことはない!」
コギコギさんが間髪いれずに、へこむきのこだけさんを慰めてから理路整然と語り始めました。
「きのこだけさん、後ろから見てるとやっぱりがに股ペダリングになってるね。
大腿骨と腸脛靭帯がペダリングの度にこすれて、
それが何百回、何千回と繰り返されることで痛みが出てるんだと思う・・・」
コギコギさんの長年の経験から得た知識はすごいものがあります。
外からは見えない膝の内側でどのようなことが起こっているかを分かりやすく解説していました。
結論から言うと、がに股だと膝の外側が、内股だと膝の内側が痛みやすいらしい・・・
これには僕にもハッとさせられました。
実は最近、長時間高負荷の走行をすると膝の内側に痛みではないけれど違和感を感じる様になっていたんです。
つまり僕のペダリングは内股になりすぎているのかもしれません。
僕の場合、内股ペダリングの方がパワーが出ているような気がして、
鋭い加速をする必要があるときに意図して内股ペダリングを使うようにしていたのですが、
いつの間にかそれがクセになって、巡航時などでも常用するようになっていたのかもしれません。
膝の痛みや違和感は、ペダリングが乱れているぞ~っと教えてくれる警鐘の様なものなんですね。
この日、きのこだけさんと走ったことで、自身のペダリング修正の課題に気付くことができました。
店内に入ると、僕たちのほかにもローディーが2名。
がいな製麺所は東播磨のローディーにとってはかなりメジャーなスポットです。
本場の香川県ほど値段は安くはありませんが、本場に負けないくらいのおいしい讃岐うどんを味わえます。
かしわ天がうまかった♪
しかし美味い物を食べたからといって、きのこだけさんの膝の痛みが直るわけではありません。
救いなのは、これから帰るルートが下り基調かつ追い風であることです。
再び走り出すと、心拍が110bpm台なのに35km/hほどで巡航ができる。
きのこだけさんはここぞとばかりにペダリングをサボって千切れていました。
まあ痛みがあるから仕方がないですね。
「お先です。」
そんな追い風の中、ひとりのローディーさんが恐らく40km/hオーバーで僕を抜いていきました。
さっきがいな製麺所にいたローディーのうちのひとりです。
くそぅ・・・追い風をつかんで気持ちよさそうに走っているじゃねぇか!!
じわじわと遠ざかるローディーさんの背中・・・追いつこうと思えば追いつける・・・しかし!
「アレを追ったらLSDにならんでぇ~!!」
僕の心情を察したのか、コギコギさんが釘を刺してくれました。
聞けばLSDトレーニングを取り入れて間もない頃、抜かれたローディーを追ってLSDを台無しにした経験が何度もあるそうな。
「あえてゆっくり走っているんです!って言いたくなるやろ?」
ホント・・・そのとおりです。
ロードバイクの最大の楽しみであるスピードを封印しないといけない・・・
僕にとってLSDトレーニングはかなりタフな精神的なトレーニングですね。。。
「それにしてもきのこだけさんのがに股ペダリング、
どうにかできんかなぁ・・・」
追い風に乗り快調に飛ばしつつも、コギコギさんが気になるのはきのこだけさんのこと。
きのこだけさんにこれまで何度もアドバイスをしてきたんでしょう。
コギコギさんもそろそろなんとかしてあげたいようです。
心拍計も買った、ペース配分も学んだ、大嫌いな坂道をゆっくり上る術も身に着けた。
残るは膝の痛みをなんとかしてあげられれば、きのこだけさんは一人前のローディーになれるはずなんです。
もどかしい思いにコギコギさんがあーでもないこーでもないと悩みながら出した一言。
「ひょっとしたらクリートの位置が悪いんかなぁ・・・」
この一言がきっかけで閃きました。
確かきのこだけさんが使っているペダルは・・・
な~んだ、簡単じゃないか!
「コギコギさん、ひょっとしたらきのこだけさんのがに股ペダリング、
すぐに矯正できるかもしれませんよ!」
きのこだけさんのがに股ペダリングを矯正するためにコンビニにピットイン。
ある作業を行います。
次回、そのある作業とは一体? そして、きのこだけさんのペダリングは改善するのか!?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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トップチューブにカバーを巻きつけて膝が当たらないように練習したり、シューズの中にダンボールで作ったシムを入れたり…あれこれやりましたね〜f^_^;
結局 オーダーインソールとクリートにシムをかませる事によって 痛みから解放されました^_−☆ その後は膝裏の痛みも経験し…コギコギさんには ホントに助けて貰いましたヨ!
自分の体ですが、自分の思い描いた通りに動かすことって難しいですよね。
僕も最初は左脚だけがに股で、鏡の前で三本ローラーに乗ることで直しました。
それ以来、定期的に鏡の前でペダリングをチェックするようにしています。
ほんとは最後まで書きたかったのですが・・・
ここで力尽きました。
あれっ!?どこがで見たことのある文言ですね(笑)
左の方が若干膝が外向きです
靴を買って自分で適当につけたからなんですが、右と左でどちらが私にとって良いのかがわかりません
個人差もあるようで一概には言えませんが、外向きより内向きの方がパワーロスが少ないような気がします。
僕が左膝の外向きを修正したのも、痛みがあったわけではなくてパワーロスを感じたからなんですよね。
案の定、修正したらより速く走れるようになりました。
ロードバイクはつくづく効率を追い求めるものだと痛感しました。