清水の舞台から飛び降りてフレームを買った話。
ネタが枯渇しているので、現在1号機として活躍してくれているビアンキ・オルトレとの出会いの話でも書いてみます。
僕がオルトレというロードバイクの存在を知ったのは、2011年春にロードバイクに乗り始めて間もない頃のある日でした。
当時はロードバイクは第2の趣味で、ほとんどの週末はドライブばっかりしていました。
特に兵庫県篠山市辺りの道を走ることが大好きで、その日も篠山周辺をウロウロとドライブしていました。
で、とある信号で赤信号に引っかかったんです。
その信号待ちで隣に並んだチェレステカラーのロードバイク。
「おっ、ビアンキ! 俺のといっしょやん♪」
当時、ビアンキ・928carbon-Lというロードバイクを所有していたので、すかさず目で追いかけました。
しかし見れば見るほど、そのビアンキは僕のビアンキとは何かが圧倒的に違ったのです。
気がつくと、信号が青になるまでそのビアンキに見とれていました。
そのフレームが描く弓なりの曲線の美しさ、力強い印象のストレートフォーク、
そして折れそうなほどに細く華奢なシートステイ。
そのわずかな時間の間に、そのビアンキのシルエットが鮮明に脳裏に焼きついてしまいました。
一目惚れの様なものだったのかもしれません。
その日、すこし興奮気味にドライブから帰ってきた僕は、そのビアンキがどのモデルであるかを調べました。
そしてそれがオルトレというビアンキのフラッグシップモデルであることが判明しました。
あの存在感・・・なるほどフラッグシップモデル!
フラッグシップであることが判明すると共に納得・・・そして落胆。
その価格・・・なるほどフラッグシップモデルですよね。。。
オルトレはフレーム価格が、他のイタリアンメーカーのフラッグシップモデルと比較すると安価ではあるのですが、
ロードバイクに掛けられるお金がそれほど多くなかった僕にとっては高価すぎました。
「こりゃとてもじゃないけど買えんわ・・・」
こうしてこの日以降、ビアンキ・オルトレは僕の中で高嶺の花の様な存在になったのでした。
そして時は流れて2012年の冬。
この頃、2台目のロードバイクとしてBMC SLX01を所有しており、1台目の928carbon-Lは寿命のため退役間近。
そんな状態で迎えた928carbon-Lに乗って参加した機材好きの仲間と行くツーリング。
その最中、休憩がてらご飯を食べているときに、次にどんな機材を買うかという話になりました。
「フルクラムのディープリムホイールが欲しいんです。
もうすぐお金がたまるので買っちゃうかも♪」
「ホイールか・・・ところで928carbon-Lの次のフレームはどうすんの?」
「あぁ・・・オルトレとか買えたらええんですけど高すぎるし、
それにもうBMCも買っちゃいましたしねぇ・・・」
ホイールが欲しいと言っていたのに、憧れのロードバイクの名前を口にする僕。
そしてただの与太話のはずがあやしい方向へ・・・
「この間、知ってるショップにオルトレの在庫あったで!」
あれよあれよと話は進み、ツーリングが終わったらすぐに車で見に行くことが決定しました。
高くて買えないと思っていましたが、見るだけならタダだし行ってみようってな感じでしたね。
そして訪れたショップにて・・・
オルトレは、ピナレロ・ドグマとウィリエール・チェントウノという他のイタリアンメーカーのフラッグシップモデルと同じように、
天井から吊るされていました。
「店長さん、このオルトレってサイズはいくつ?」
僕を置き去りに、ショップの店長さんにいろいろと質問してゆく同行者2名。
「え~っと・・・53cmですね。」
おぉ、サイズは問題なし!・・・って値段がアカンって!!
値札にはオルトレの定価の価格が印字されていました。
ちょっとこれは手が出ない。
「ちょっと触らせてもらえますか?」
僕を置き去りに、ショップの店長さんと話を進めてゆく同行者2名。
天井から吊り下げられていたオルトレのフレームは、あれよあれよと僕の両手の中に・・・
「うわっ、軽ぅ~!!なんじゃこりゃ~!!?」
さすがフラッグシップモデル・・・フレーム単体で1,000g切り、フォークとシートポストを含めても1、500gくらいかな?
兎に角、両手で持つと羽のように軽いんです。
なるほど、その価格に見合うだけのものはありそうです。
「で・・・いくら負けてくれるんですか?」
あれっ?僕を置き去りにして値下げ交渉まで始めてしまいましたよ・・・
「う~ん・・・もう2013年モデルも発表されたし、これでどう?」
ショップの店長さんが電卓をたたいてその画面を僕に見せてくれました。
ここまで置き去りにされていた僕が、ようやくまともに言葉を発しました。
その言葉はハッキリと四文字。
「か・い・ま・す!!」
値札に書いていた定価から大幅に値下げされて提示されたその価格に思わずまさかの即答(笑)
これを逃せばオルトレなんて一生買えないと思ってしまいました。
そして細かいことは後で考えればいいや~、と清水の舞台から“I can fly!”
買うという即決した背景には、こんな事情もありました。
実はシマノのコンポーネントで組まれたSLX01を組み替えをする予定で、
海外通販でカンパニョーロ・コーラスのコンポーネントセットを注文していたんです。
ちょうど国際郵便でコンポーネント一式は海を渡っている最中だったので、
まるで計ったかのようなフレーム購入のタイミングになりました。
そしてその翌日には、ホイール購入資金などから資金を捻出してフレームを受け取りに行きました。
その違和感を味わいながら、足りないパーツをかき集める日々。
自宅に戻ってはフレームを意味もなく眺めたり触ったり磨いたり・・・
そんな半月をすごした後に、いよいよ自宅近くのショップでオルトレを組み上げてもらうことになりました。
そしてフレームとパーツを預けてたった3日で組みあがり。
週末、速攻で受け取りに行きました。
さあ、実走!!
・・・というところで今回はオシマイです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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経験あります(^^ゞ。
型落ちになっているのは分かっていたので、正直淡い期待はありました。
超円高の恩恵で、コンポ一式を格安で買えていたこと、新しいホイール購入に向けて貯金していたことで、ギリギリなんとか手が届いてしまいました。
本当に幸運でした。
わたしもレベルは違いますが、お写真のような状況です(^^;
組み上げ前のワクワクドキドキ感は最高です。
新兵器、楽しみですね♪
僕のも凄く悩みましたが、結果的に円高で安く買えた事と今年から廃盤でフレームが無くなった等本当に良かったです(^.^)
頑張って買った愛車、しっかり大事にしないといけませんね☆
今となっては思い出がたくさん染み付いた本当の宝物となりました。
フレームは消耗品ですので、いつかは乗れなくなる日が来るのでしょうが、その日が来るまでしっかり磨いてやりたいですね。