時には数字を忘れて・・・
追い込み練をしていると、サイコンのログデータがとても気になります。
高いアベレージスピードを保てたか?
ケイデンスはどのくらいで回せてた?
心拍はどれくらい追い込めた?
数字は嘘をつかない。
それらの数字を見ていつも考えています。
どのくらい走力が回復したのか・・・
次のライドは何に気をつけるべきなのか・・・
次なる課題を探し、そしていつかその課題を克服してより速く走れるようになりたい!
そんな思いで次のライドに臨んでゆきます。
しかしそんなことばかりやっていると、ロードバイク本来の楽しみを忘れがちになります。
四季折々の空気を楽しむ・・・
時には立ち止まって、のんびりとその土地の風景を楽しむ・・・
美味そうな店を見つけては吸い込まれるように入ってみる・・・
ロードバイクとは自由な乗り物です。
数字を追い求める乗り方も、それはそれで達成感やそれに至る過程が面白く、楽しくないわけではないのですが、
また別の楽しみを追い求める自分もいるわけです。
そんな自分には嘘をつけない。
仕事でシビアに数字を求められたこの日の夜、ロードバイクに乗りたくなりました。
気がつけば、ここ最近は仕事も趣味も数字でがんじがらめな状態・・・
いつも仕事が終わってから乗るときは、トレーニングの目的以外では乗らないのですが、
数字に縛られる自分に嫌気が差していたんでしょうね。
本当の意味で自由にロードバイクを楽しんでみよう。
この日ばかりはサイコンなんて野暮なものは置いて行こう。
体には安全のためヘルメットとグローブ、ビンディングシューズこそ装着していましたが、
サイクルウェアではなくて、七部袖のパーカーに短パンというラフな格好で家を出ました。
明石海峡大橋の下まで来ると、風は神戸の街の方向へ吹いていました。
「しんどいことは後回し!」
素直な自分の声に流されて、風に乗っていざ東へ・・・
脱力した脚がリズムよく回るに任せていると息が弾んできました。
僕が生まれた塩屋の街の前を通り過ぎる頃には体がポカポカと温まって、
それと共にがんじがらめだった心がジワ~っと緩んでいくのを感じました。
「スピードは30km/h出てるか?
今の心拍数はいくつ? ケイデンスは?」
いつもの様に数字を気にする僕自身の声が、徐々に小さくなってゆく。
その声が聞こえなくなったら本当に自由の時間の訪れです。
あとは気の向いたままに道を選んで、ゆるゆると脚を回して行くだけです。
こんな時間だというのに、はしゃぎながら遊ぶ2人の子供の姿。
その2人がまるで自由のお手本の様に、僕の目には映りました。
その2人を見ていて思い出したのは、僕がスポーツバイクに出会った頃のこと。
まだサイコンも着けずに走っていた学生時代、僕はスリックタイヤを履かせたMTBで、
夜の街を当ても無く走り回ることが大好きでした。
最低気温マイナス5℃の冷たい空気に、アイウェアも着けずに涙を流しながら走り回っていたくらいですから、
我ながらよほど好きだったんでしょうね。
「よし!今夜はあの頃の様に走ってみよう!!」
元町から普段はロードバイクで走りにくい街中へ・・・
神戸で初めて夜のポタリングをしたけれど、これはちょっと楽しいぞ♪
クセになりそうな予感です。
22時過ぎまでじっくりとポタリングを楽しんだ後は、向かい風の中のんびりと来た道を引き返してゆきました。
やはり行きと同じようにゆるゆると脚を回していく。
ゆるゆるゆるゆる・・・体がゆるんでゆく。
ゆるゆるゆるゆる・・・いっしょに心もゆるんでゆく。
ゆるゆるゆるゆる・・・あれっ、シートポストもゆるんでる?
以上、業務報告終了!!
<走行データ>
全部不明・・・たまにはそれも良し!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今は主に速さを求めてロードバイクに乗っていますが、たまには気分転換も必要ですね。
追い込んでも楽し、ゆるく乗ってもまた楽し!
ロードバイクって本当にステキな乗り物ですね♪
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