ローテンションでシーズンイン。
スタートは2人ずつでタイム計測付き。
54kmほどの全力走行には程よい距離。
テクニカルな下りコーナー、平地の高速巡航区間、ヒルクライムレースの様な最後の上りを含む多彩なコース。
OCKサイクリングin雲海は岡山県サイクルスポーツ協議会が毎年3月末に開催するサイクリングイベントです。
しかし冒頭の3つの特徴から、純粋にサイクリングを楽しむ目的ではなく、シーズンイン時点での走力を見極めようと、
多くのローディーがタイムアタックをするためにこのイベントに参加するそうです。
「まあ練習試合やと思って参加してみたら?」
僕もコギコギさんとクライムさんに誘われて、初めてOCKサイクリングin雲海に参加することに決めました。
目標タイムは1時間50分だぁ~!!
さて、OCKサイクリングin雲海の2日前。
日中の日向では30℃近い気温。
長い冬の終わりを告げるような日差しに恵まれたこの日、これまでの寒さからの変化に対応しきれなかった僕は、
バッチリちゃっかり風邪を引いてくしゃみ鼻水が止まらなくなってしまいました。
すぐに風邪薬を飲んだのですが、時すでに遅し!
次の日も、仕事が終わる頃には熱で足が地に着いていないような感覚・・・
「明日は雲海やのに・・・やばいなぁ。」
この時点で、OCKサイクリングin雲海が開催される日曜日の天気予報は大荒れ。
「いっそ中止になってくれれば・・・」
心のどこかでそんなことを思いつつも、それでも準備だけは万全にしておきたい・・・
幸い土曜日は半日で仕事が終わるので、ロードバイクを車載するなどの準備を済まし、
残りの時間は気合を入れて寝込むことにしました。
そして翌朝・・・
かなり長い時間眠っていたので、目覚ましが鳴る1時間前に目が覚めました。
窓の外では前夜から激しく降り続いた雨がにわか雨と変わっていました。
「こりゃ中止は無いな・・・」
しっかりと睡眠をとったお陰で熱は下がり、風邪薬さえ飲めばロードバイクに乗ることはできそうです。
念のため、岡山県サイクルスポーツ協議会のホームページをチェックしてみましたが、
そこには中止のお知らせはなし!
「よっぽど雨降ってたらDNSでええわ。
時間早いけどとりあえずスタート地点で二度寝しよ・・・」
すっかり目が覚めてしまったので、自宅を出て車を岡山へ向け走らせ始めました。
落ちていた雨は姫路を通過する頃にはあがり、この時点ではもう参加する気満々でした。
しかし岡山県に入り、車を雲海に近づけるにつれて再び雨が落ちてきてその激しさは増す一方・・・
スタート地点に着くと霧も発生していました。
近くに運営スタッフの方がいらっしゃったので話をしてみる。
「この雨も10時くらいには止む予報なので、
スタート時間を1時間遅らせようかと検討しています。
路面状況がかなり悪いので、走るのであれば下り・・・
特にスタート直後の坂道ではくれぐれも気をつけてくださいね!」
その言葉に僕の気持ちはさらにDNSへ傾きました。
もし雨が上がらなかったら風邪が悪化しかねないし、上がったとしてもハードコンディションは間違いなし。
万が一、落車なんてしたら目も当てられないし、そんな状態でタイムアタックしても仕方ないんじゃないか・・・
「コギコギさんとクライムさんはどうすんのかな?」
とりあえず結論は後回し・・・結論はチームのメンバーと話をしてからでも遅くは無い。
車に戻って仮眠を取っていると、やがてコギコギさんがやってきました。
「今日の天気・・・やばいなぁ。
あくまでもが本番は再来週の晴れの国おかやまエンデューロやし、
今日は走らん方がええかもね・・・」
後からやってきたクライムさんも同じように参加を決めかねている様子。
結局2人と話をしても結論は出ず、スタート30分前に決めることになりました。
そしてスタート30分前・・・
雨はにわか雨となりスタートのころに止むという予報は当たりそうな状況でした。
「チーム・ヴェルジェは全員走るって~。」
そう言いながらコギコギさんはロードバイクにゼッケンプレートを付けていました。
臨時漕会と交流のヴェルジェの決断に、コギコギさんも走る気満々です。
そのやる気を象徴するように、コギコギさんはレーパンのしたには何も着用せずに生足です。
周りの参加者を見渡してみると、彼らも同じように走る準備を始めていました。
それを見ていると、このままDNSすると負けの様な気がしてきました。
「じゃあ僕も走ります。
路面も体調も万全ではないので、タイムアタックはせずに
流して走るかもしれませんが・・・」
目標タイムの1時間50分はナシにして、とりあえず無事に完走することを目標に参加を決意。
名付けて「勝ちには行かないけれど、負けない作戦」!
そもそもサイクリングイベントなんだから勝敗なんてないんだけどね・・・
早速、車に戻ってロードバイクの準備と着替えを済ませてウォーミングアップ。
できるだけクルクルと脚を速く回して体が冷えないように・・・
そして停車・・・しようとしたら全然ブレーキが効かない!
「怖ぇ~!!これ最初の下りやばいよ・・・」
クライムさんもあまりのブレーキの効かなさにビックリしてました。
そして下がるテンション。
「もう決めた!何が何でも流して走る!!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
なんとも中途半端なところで今回はオシマイ!
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