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『レースにもサイクリングにも役立つ集団走行講習会』 第二部・先頭牽引編。

10月26日の業務日報・3ページ目

西播磨のとある交差点で列車の組み方についての講座を終えて、
次はローテーションを含む実践的な列車走行についての説明に移りました。
再度、文章と図、写真を交えて書いていきたいと思います。


第二部 「先頭を牽くときの注意点」

① 前を見る
b0299252_2229291.png
図の様に、赤メットさんを先頭に列車を組んで走っています。
このときの赤メットさんの担うべき役割は数多く、非常に重要です。

その数多くある役割の中で、最も重要なことが前方の安全の確保ですね。
青メットさんと黄メットさんは前方の視界を遮られており、死角に存在する危険箇所の確認を
赤メットさんに依存せざるをえません。
そこで赤メットさんは後ろの2人が見えない部分をしっかりと見て危険箇所を早めに発見し、
それをできるだけ早めにハンドサインや声出しで後ろの2人に伝えなければなりません。

「早めに」という文言を強調したのは、列車走行時には車間が詰まっているからです。
列車走行時は車間が詰まっているので、時間的に余裕がないと減速時に後方で追突が起こってしまったり、
後方の人の危険箇所への対応が遅れて落車が起こってしまうリスクが高まります。
そのためにもまずは先頭の人がしっかりと前を見て危険箇所を早めに発見する必要があるということですね。

しかし実際に前を牽いていると、ペースを確認するためにサイコンを見てしまいがちになります。
サイコンを見ている間にも列車は進み続けており、前方の危険箇所は近づいてきます。
そして危険箇所の発見が遅れてしまう・・・なんてことが起こりがちです。
しかしこれは自分自身だけでなく自分より後ろの人を危険にさらしてしまう行為です。

先頭を牽く人の目は列車全体の目となる必要があります。
前を牽く人はしっかりと前を見て、後方に危険を伝える責任を持っているということを忘れずに・・・



②まっすぐ走る。

列車走行時は、先頭を牽く人が走るラインをそのまま後方の人がトレースすることになります。
空気抵抗を分担することで、効率よく走るため列車走行ですが、先頭の人が蛇行して走ったらどうなるでしょうか?
まっすぐ走るより走行距離は伸び、列車後方は蛇行によって隊列が乱れてグチャグチャになってしまいます。
そうなると効率が落ちるどころか、後方での落者のリスクも高まってしまいます。
先頭の人はまっすぐと走ってください。

「そんなの当たり前やん!」

そんな声が聞こえてきそうですが、実際走ってみると意外とできてなかったりします。
前項目で挙げたように、サイコンを見たりよそ見をすると、ロードバイクはすぐに蛇行を始めます。
蛇行しないためには、視線は20mくらい先を見て集中して走って見てください。
そうするとビシッと矢の様にまっすぐ走ることができます。

あと走行ラインについて、再び赤メットさんが牽く列車に登場してもらいます(笑)
b0299252_2229291.png
図では左側のスペースにかなり余裕を持って走っていますよね?
これにはいくつかの理由があるので箇条書きしてみます。

・前方の走行ライン上に危険があった場合、左右どちらにも避けることができる。
・路側帯には車が撥ね飛ばした砂利やパンクの原因となりそうなゴミが多く、落車のリスクが高い。
・スムーズに先頭交替を行うために、先頭の人が後方に下がるためのラインを確保しておく。

実際、列車走行してみると、特にソロライドの機会が多い人ほど左側により過ぎた走行ラインを走る傾向にあります。
恐らく車の邪魔にならないためにそうしているのでしょうが、後方から車が来たときに速やかに左側によれば良いんです。
ソロライドより左側のスペースを空けたラインを走る意識を持ったほうがより安全に効率よく走ることができます。


③ 一定ペースで走る
ここで言う一定ペースというのは、一定負荷のことです。
ど平坦で風が吹いていない状態であれば、一定ペースで走るということはとても簡単ですね。
単純に同じスピードで走り続ければいいだけです。
しかし実際走る道には、坂もあれば向かい風の時もあります。
同じスピードで走ることができたとしても、かかる負荷は変わってきます。
上りや向かい風のときはギヤを軽くしてスピードを落として負荷を保ち、
下りや追い風のときはギヤを重くしてスピードを上げて常に一定の負荷で走ります。
そうすると後方の人はついてゆくのが楽で、長い時間列車走行を維持し続けることができます。

一定ペースで走る際に注意が必要なシーンがふたつあります。
一つ目は信号ストップなどからの再スタートの時。
青信号になり、先頭の人がクリートをはめて加速をし始めたとします。
しかし、後方の人はまだクリートがはまっていないかも・・・
後方の人がクリートをはめた頃には、先頭の人は加速を既に終えて巡航スピードではるか前方に・・・
なんてことになれば、後方の人は追いつくために余計なエネルギーを使うことになってしまいます。
先頭の人はスタートの際に急いで加速せずにじわりとスタートを切って、
後方の人が加速できる状態になったことを確認してから加速してください。

二つ目は上り坂を上りきり再加速する時。
先頭の人が坂を上りきった時、後方の人はまだ坂を上っている最中です。
そんなときに先頭が加速してしまうと、後方の人はやはり追いつくために余計なエネルギーを使うことになってしまいます。
先頭の人は坂を上りきったらすぐに加速せずに、後方の人が上りきったのを確認してから加速してください。


④ 力尽きるまで牽かない。
他の人よりできるだけ速く! できるだけ長く!
先頭を牽いていると、ついつい意地を張ってしまって頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし頑張りすぎてしまうと、いずれ力尽きることになります。
最後尾で燃え尽きるのであれば千切れるだけで終わりなのですが、前方で力尽きるとどうなるでしょか・・・
力尽きるほどですから、そうとうスピードが上がった状態。
そこからいきなり失速してしまうわけですから、後方で追突が発生するリスクが高まります。
列車全体の安全ためにも意地は張ってはいけません。
力尽きるまで頑張らずに、余力を残した状態で先頭交替を要求しましょう。

「意地は張るんじゃないぞっ!!」(←自分向け)

まずは僕自身ができるように頑張りまーす!

以上、先頭を牽くときの注意点でした。
次は効率の良い先頭交替について書いていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
あ~、しんど(笑)

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by rynx04 | 2014-11-07 07:43 | 集団走行技術
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神戸在住。 「一般人」と「逸般人」のはざまで生きるロードバイク乗りの走行日記的ななにか。


by 住友輪業
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