住友輪業の業務日報

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雨天走行後のメンテナンス。

2月8日の業務日報・3ページ目

素人講師が送る不安だらけなメンテナンス講座。
全ての内容についてはとてもじゃないけれど紹介しきれないので、実際にメンテナンス講座で実演した内容の中から、
当ブログでは日常メンテナンス(特に雨天走行後のケア)についてのみ紹介したいと思います。


さて、紹介する前に注意事項から。
一口にメンテナンスと言っても、色んなやり方があって、正解はひとつだけではありません。
これから紹介する方法は、あくまで素人である僕が採用している方法です。
世の中にはもっと良い方法もあるかと思いますので、そのあたりのことはご承知していただいた上で読んでくださいね。

それでは始まり~♪


ロードバイクに乗っていると、どうしても急な天候の変動などによって雨の中を走らざるを得ない場合が出てきます。
そしてロードバイクの駆動パーツは主に金属でできています。
そして金属、特に鉄にとって水というものは天敵。
水濡れから金属に錆などの腐食が発生してしまうと、次第にパーツ本来の動きができなくなってしまい劣化します。
しかも一度発生した腐食は原則的に元に戻りません。
つまり水に濡れてしまった場合は、腐食が始まるより前に腐食を防ぐためのケアをしなければいけません。

それでは実際にどのようにケアすれば良いのか?
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ちょうどいいところに、一昨日に雨天走行をしたばかりのオルトレが用意されています。
準備良すぎ~♪
これからオルトレを実際にメンテナンスした時の写真を添えて説明していきます。


行程① 拭く。
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キレイなウエスを霧吹きなどを使って湿らせてまずはタイヤを回転させながら拭きます。
この行程では、タイヤに金属片などの異物が刺さっていないかを確認してください。
これだけで次回走行時のパンクリスクを低減させることができます。
雨天時は、ロードバイクが走る路肩辺りに異物が流されてきやすいので特に要注意です。
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フロントタイヤを1周軽く拭いただけで結構な汚れが・・・

基本的にロードバイクは室内保管になるので、この行程はたぶんみんなやっていると思います。

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次にボトルやツール缶、メーター・灯火類などを外して、キレイなウエスでフレームを拭きます。
ここでは拭くと言っても、まだピカピカに磨き上げる必要はありません。
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フレームについている水分を拭き取ったり、タイヤが巻き上げた細かい砂などを払い落とせればOKです。
仕上げの拭き上げは最後に行います。
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フロントフォークやシートステイのブレーキ周りは特に汚れやすい場所です。
ホイールを外して手の届く範囲は拭いておきましょう。
この時に、ブレーキシューのリムに接する面も拭いておくと尚良しです。
ブレーキシューに異物が残っていると、リムに傷がついてしまうこともあるのでチェックを忘れずに・・・
せっかくホイールを外したので、ホイールも拭いておきます。
ハブ・スポーク・リムを拭いてゆきますが、リムのブレーキ面を拭くときは、
ブレーキクリーナーをウエスにしみこませて拭くと◎です。(※カーボンリムは除く)
ブレーキクリーナーの中には、ゴムや樹脂を侵すタイプのものがあるので、
くれぐれも直接吹きかけるなんてことはしないように!


ここで最初の吹き上げの行程はおしまいです。
最初の吹き上げでは異物のチェックをして、しっかりと取り除いておくことがポイントです。
尚、後で仕上げの拭き上げをするのでこの時点では汚れは残っていても大丈夫です。


行程② 可動部分への注油。

ブレーキやディレーラーなどの可動パーツの支点に注油してゆきます。
その前に、僕が愛用しているオイルの紹介をします。
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僕が使っているのはワコーズのラスペネ。

これを愛用しているのには訳があります。
まずは浸透力が非常に高く、細かい部分までしっかりと潤滑剤が到達してくれます。
そして「水置換性」を持っているということ。
通常、油は水より比重が軽いので水に浮かんでしまいます。
金属に水が付いていると、せっかく油を注しても水に浮かんでしまって金属表面に油分が到達しません。
そうなるといずれ錆が発生してしまいます。

しかし水置換性を持つオイルは、水に潜り込む性質があります。
どういうことか、ちょっと実験をしてみました。
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金属製のパレットに薄く水を張っています。
ここにラスペネと同じく水置換性を有するオイル(ワコーズ・チェーンルブ)を吹いてみます。
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多少は浮かんでしまいますが(これは乳化という現象が起こっているのですが、長くなるので割愛)、
オイルが水に潜り込んでパレットの表面に定着していることが分かります。
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パレットを傾けて張っていた水をどけてもオイルは定着したままです。
しっかりと潤滑剤が残って仕事をしてくれるということですね。

つまり、水置換性を持つオイルは、パーツが濡れたままでも使えるということです。
普通のオイルなら、パーツが乾燥するまで待ってから吹かなければいけません。
しかし乾燥するまで待っている間にも徐々に腐食は進んでゆきます。
水に濡れてからオイルを吹くまでの時間は短ければ短いほうがいいはずです。
という考えから、僕は水置換性を持つワコーズ・ラスペネを愛用しています。
固着したねじを外すときや、ドアヒンジのきしみ対策など、家庭用品にも幅広く使えるのも高得点ですね♪

以上、オイルの紹介終了。(長いよ・・・)


それでは実際に注油してゆきます。
まずはブレーキから。
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ホイールを装着してタイヤにウエスをかけてそのまま回転させます。
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ブレーキアーチとタイヤの間にウエスが入り込めば準備完了♪
こうすればタイヤに油分が付くことがありません。
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割と多めに注油して、余計な分はホコリを呼んでしまうのであとで拭き取ります。
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リヤブレーキも同様に・・・
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前後ディレーラーも支点の数だけオイルを吹いて、余った油分をウエスで拭き取って注油完了です♪

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尚、ディレーラーでもプーリーなどの回転するパーツにオイルを吹くのはNGです。
回転するパーツの潤滑は基本的にグリスが担っています。
ここにオイルを吹いてしまうと、封入しているグリスが流れ出て、潤滑機能を失ってしまう恐れがあります。
これでは本末転倒ですね。

回転する部品・・・具体的にはハブ・フリーボディ・BB・ヘッドパーツ・プーリー等には、
注油ではなくグリスアップが必要ですので要注意です。
グリスアップのやり方は、パーツメーカーや規格によって違うので、ここで説明はしません・・・というよりはできまへん!


行程③ チェーン洗浄と注油。

いよいよチェーンメンテに入ります。
僕は簡単にチェーンを切ることができる、ミッシングリンクを使っています。
チェーンメンテをする毎にチェーンを切るわけではないのですが、雨天走行後は必ず切って洗浄するようにししています。
雨天走行後は細かい砂などを巻き上げており、それらがチェーンリンク内に入ると金属が磨耗してしまい、
チェーンの寿命が短くなってしまいますからね。
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11速用のミッシングリンクは手で脱着するには固く難しいのですが、専用のプライヤーを使えば簡単に脱着できます。
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切ったチェーンはミッシングリンクごとパレットへ・・・
11速用のミッシングリンクは公式では再利用不可となっていますが、僕の経験上では5000kmくらいは持ちます。
もったいないので今回はもちろん再利用します。
僕の走行距離だと2台ロードバイクを使い分けていますので1年に1回の交換でOKですね。
でも安全マージンを取って半年に1回くらいの頻度で交換するようにしています。
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チェーンを外したら、パーツクリーナーをしみこませたウエスを準備。
ディレーラーのプーリーやチェーンリングに付いたオイルの残りカスを拭きとってきれいにしておきましょう。
スプロケはできれば外してパーツクリーナーで洗浄すればよいのですが、
めんどくさければウエスや荷造り用の紐で歯の間を擦って汚れを落としてもOKです。
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パレットにとってあるチェーンにパーツクリーナーを吹き付けて洗浄します。
このときパーツクリーナーの量は惜しまないこと!
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これだけでもかなり汚れが落ちますが、さらに洗浄します。
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使わないボトルにチェーンとミッシングリンクを入れて・・・
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食器用洗剤を注入・・・
食器用洗剤は家庭にある洗剤の中でも脱脂能力が高く、チェーンの洗浄にも使えます。
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チェーンが浸るくらいまで水を入れて、ボトルの蓋をします。
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そして激しく振るべしっ!
ボトル内で洗剤が泡立って、振ったときの音が変わるまで振り続けます。
といっても十数回振るくらいで十分です。
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茶こしを用意して・・・
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だばぁ・・・
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泡を水ですすぐと、チェーンがかなりきれいになっているのが分かりますね♪
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最後に乾いたウエスで拭きとってチェーン洗浄はオシマイです。

ここからは注油に移ります。
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パレットにチェーンをきれいに並べて・・・
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大量に注油(笑)
あまったオイルは後で拭き取ればOKです。

ちなみに僕が愛用しているチェーンオイルはワコーズ・チェーンルブ。
前述のラスペネと同じく水置換性を持つオイルなのでチェーンを乾かす必要がありません。
チェーンも乾燥している間に腐食が進むので、できるだけ早く注油しておきたいんです。
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オイルまみれのチェーンをそのままミッシングリンクを使って装着します。
ミッシングリンク専用プライヤーを使えばこちらも簡単に装着できます。

そして一晩寝かします。
寝かすのは、チェーンをボトルに入れて洗った時にチェーンリンクの奥の油脂まで洗い流してしまっているからです。
チェーンルブを吹いて長時間放置することで、チェーンリンクの奥まで油分が浸透するのを待ちます。

そして翌朝。
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チェーンをウエスで縦につまんでクランクを回し、余分なチェーンルブを拭き取ります。
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さらに横にもつまんで同じように拭き取ります。
これでチェーンの洗浄と注油はおしまいです。

ここまでやると本当に気持ちいいですね。
メンテ直後からしばらくは、ドライブトレインからのノイズがほとんど聞こえません。
聞こえるのはロードノイズのみ・・・まるで滑空しているように気持ちよく走ることができます♪


行程④ 仕上げの拭き上げ。

最後にフレームをキレイに拭き上げします。
実際には行程③でチェーンルブを拭いて一晩寝かせる前に行う行程ですね。
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ここで使うのは、車用のワックスシート。
いわゆる『ふ○ピカ』ってやつです。
(ツヤが出るのでマットブラックのフレームとは相性が悪いかもしれません。)
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ここまで来れば、ただ無心に拭くだけです。
手の届く限り、細かい場所までひたすら拭き上げしましょう。
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拭き上げていると、どうしても汚れが取れない場所に出くわします。
赤丸で囲っているのは、フレームに付いた小傷に入り込んだ黒ずみですね。
こういう汚れには100均で売っているメラミンスポンジが活躍します。
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軽く水で濡らしたメラミンスポンジで小傷をこするとかなりキレイになります。
(※ あくまで汚れを掻き出しているだけで傷は消えませんので悪しからず。)
材質にもよりますが、バーテープやサドルの黒ずみなんかもメラミンスポンジでキレイにできますよ♪
キレイになったらワックスシートで再度拭き上げておくと、次に拭くときに汚れが落ちやすくなります。

あとはホイールですね。
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写真の様に、リムに貼っているステッカーの黒ずみが取れないなんてことありませんか?
そんなときにはコイツの出番です!
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何の変哲もないキッチン用クリームクレンザーです。
コレを水で半分くらいに薄めてウエスにとって、ステッカーの黒ずみを磨きます。
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いとも簡単に本来の白さを取り戻します。
ちなみにリムもマヴィックのソフトストーンで磨いています。

ただあくまでもステッカーに対して有効なようで、プリントに対してはあんんまり効果がないかも・・・
あと、クレンザーということはステッカーの表層部分を削っていることには違いないので、
調子に乗って何度も何度も磨いているとどうなってしまうかは知りません。
この作業については、僕は半年に一度くらいの頻度にとどめています。



以上、雨天走行後のメンテナンスについての説明はオシマイです。
ふぅ・・・長かった・・・

らくふくで行われた初歩メンテナンス講座では、午前中に今日の記事の内容をお伝えしました。
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昼休憩にはフクちゃんさんご夫婦が前日から仕込みをしてくれていた二種類のカレーとチーズナンが振舞われました。

そうか!この日の参加者はこれが目当てだったのか!!


そして午後からは個別の質問に答える形でメンテナンスを実践することになりましたが、
ここからはダメ講師っぷりを発揮しまくりヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
ワイヤー交換に思いのほか手こずり、BB30の微妙な構造に頭を悩ましたり・・・
たぶん僕が一番勉強させてもらったんじゃないでしょうか(笑)
僕がつまづく度にバスク輪さんやこつねさんに手助けしてもらい、何度講師役を代わって欲しいと思ったことか!

まあこんな僕でもなんとかショップに頼らずにやっていけていますよ・・・という風に捕らえてもらえればいいかな?


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メンテナンスの記事を書くのってしんどーい!

ちなみに僕がメンテナンスの記事を書かない理由はしんどいからというだけではありません。
メンテナンスに関する記事については、すでに正確で分かりやすいものがたくさんネット上に存在しています。
それらの記事より優れた記事を書けない僕が、あえて記事を上げる必要もありませんし、
検索して優れた記事にたどり着くのに邪魔になるだけです。
ということで恐らく当面はメンテナンス形の記事は書かないことでしょう。

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by rynx04 | 2015-02-25 00:58 | メンテナンス・パーツ交換
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神戸在住。 「一般人」と「逸般人」のはざまで生きるロードバイク乗りの走行日記的ななにか。


by 住友輪業
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