ダメな有言実行。
レースが始まって30分ほど、自分でも驚くような改心のポジションアップを成功させた僕は、
すっかり気分がよくなってしまいました。
しかし僕はこの時は忘れていました。。。
僕自身が褒められると失敗する残念な子だということを・・・
ポジションアップを果たした次の周回のバックストレート、長く一列に伸びた先頭集団の走行ラインから横にずれて
少しフフラフラと走っている一人の選手がいました。
どうやら一列に並んだ走行ラインに入りたいようです。
僕はその選手と並走状態のまま下りのアトウッドカーブに入ると怖いと思ったので、
車間を空けて譲る形で僕の前に入れました。
そして難なくアトウッドカーブを通過・・・
しかしその後、前に入れた選手がフラフラしている原因が分かりました。
ストレートで前走者との車間が開きがちになったり、上りで踏み負けて走行ラインが蛇行したり・・・
どうやら集団についてゆくのがつらいようです。
このまま彼を前にいさせると、中切れや、最悪は落車の危険があると思いました。
そこでさらなるポジションアップを狙うことにしました。
仕掛ける場所は最終コーナー。
上りで集団のスピードが落ちる場所でアウトから仕掛けます。
しかし、集団のスピードが落ちるということは、前走者との車間が縮まってしまい、
ポジションアップ後に僕が入り込む隙間がないんですよね・・・
結果、先頭集団の車列に入るまで、空気抵抗を受けながら高い負荷をかけて走り続けることになってしまいました。
調子に乗ってはいけませぬ。。。
ポジションアップを図るなら、上りでスピードが落ちた後やコーナー脱出など、
集団が最加速し、車間が空きやすいタイミングを狙うべきですね。
もっと場所を選ばないと無駄脚を使ってしまうという、いい教訓になりました。
さて、さらなるポジションアップを果たした頃、レースは開始から1時間が経とうとしていました。
この頃、4時間組の先頭集団をコントロールする4人のプロ選手に動きが出ました。
これまでは4人が積極的にローテーションをしていたのですが、ひとり、またひとりと先頭集団から外れていったのです。
ここからは参加選手たち自身がペースをコントロールする時間帯ということですね。
ということは、先頭集団の前の方で走っている選手達には先頭を牽く順番が巡ってきます。
もちろんポジションを上げていた僕にも回ってくるわけです。
昨年はなんにも分からずにおいしいと思って先頭を牽きましたが、今年はちょっと余裕がなさそう・・・
実はホームストレートという最もおいしい場所で先頭を牽く番がやってきたのですが、
自身のなさからすぐに先頭交替を要求してしまいました。
「えっ! このまま牽いたらこのラップの1位が取れますよ!?」
コントロールラインは目と鼻の先、僕の後ろの選手からそう言われましたが・・・
「いや、今は無理できません!」
「おいしいのに・・・
ではいただきますね♪」
この時点で気がつきました。
僕は間違いなく去年の僕に勝てないであろうことを・・・
積極的に楽天的に先頭を牽くなんて、今の僕にはできないんです。
その後、何度か先頭を牽く順番が巡ってきましたが、やはり長く牽くことなんてできません。
どれだけ先頭集団に留まることができるかを考えて脚を温存する消極的な走りしかできない・・・
そしてそれに気がついたことによって僕は再び前に出れなくなってしまいました。
「後ろにいるとインターバルがかかってキツいですよ!」
ヨッシーさんから声がかかりましたが、それでももう前に出る気力がありませんでした。
後ろに下がってからは、走りながら何人かの方々と出会いの時間がありました。
その中には昨年の年末に行われたエンデューロ中に話しかけていただいたNさんも・・・
ジャージを見ると、姫路辺りで速いと有名なチームジャージを着ていらっしゃいました。
「僕、そろそろ集団からいなくなりますんで・・・」
僕の口からはもう、弱音しか出てきません。
スタートから1時間半ほどで、僕の脚の回りは明らかに悪くなっていました。
「そうですか。
僕はもうちょっと頑張ります!」
それに対してNさんの口調は力強い・・・
そして僕は有言実行です。
「ボーンズさんがいなくなった!」
先頭集団からプロ選手が外れてからと言うものの、集団では徐々にインターバルがかかるようになっていました。
hiroさんの言葉ではじめて気がつきましたが、近くにいたはずのボーンズさんが先頭集団から脱落してしまったようです。
「俺もそろそろやわ・・・」
もう本当にヘロヘロで、先頭集団になんとか食らいついている状態・・・
昨年は同じ時間帯に「まだまだ!」と口に出して強がる余裕もありましたが、
今年はそんなことも言ってられなくなっていました。
そしてモスエス手前の緩い上り勾配で前を見ると、先頭で加速がかかっている様子が見えました。
「あ・・・ヤバイ!!」
時間差で襲ってきた加速に精一杯の力でペダルを回して対応・・・
なんとかギリギリ踏ん張って、先頭集団に留まりました。
しかし!
ホームストレートの後半で再び先頭が加速・・・
これにはもう対処ができませんでした。
黄色い声応援団が見守るまさにその場所で、僕はついに先頭集団から千切れてしまいました。
スタートから2時間と6分。
昨年より1時間近くも早い先頭集団からの脱落・・・
それは長いなが~い地獄の時間の始まりでした。
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インターバルがかかって、段々と削られる脚を集団前方を意識するあまり更に使ってしまいました(苦笑)
1時間53分、両脚がつってペースを維持できず少しずつ遠ざかる集団を眺めながら…、やはり地獄が待ってました(;´д`)
私は既に地獄の時間に入ってたΨ( ̄∇ ̄)Ψ
さぁ~どうなるエンデューロ(^^ゞ
😄
お腹が空いたとかそんな感じですかね?
私もさらに後の方で2時間半を過ぎたあたりから地獄を味わっていました。
最後は完全にサイクリングモードって感じの速度でしたからね^^;
秋のエンデューロまでには鍛えなおして頑張りましょう!
その後の○○な展開や、後半の××な際の顔。
表情は違えど、住友輪業さんの顔は
本当に「自転車を楽しんでる人の顔」に見えました♪
あ、「褒めると失敗する残念な子」を褒めてしまってスミマセン。
先頭交替にも加わっていましたし、しんどかったですね。
個人的には昨年の先頭集団の方が走りやすかったです。
地獄の時間帯・・・僕はボーンズさんのことをかなり意識してましたよ。
負けられ~ん!ってね。
確かに会いましたね。
僕がワタルさんに4時間の部をオススメしたのは、地獄の時間帯を経験してもらうためだったのですΨ( ̄∇ ̄)Ψ
いい経験ができたでしょ?
ボーンズさんのシューズカバーは現地調達です。
スタート直前にhiroさんに「真似すんなや~!」って言われてました(笑)
個人的には「いつやる?バイソンさんのレースデビュー?」って感じです。
早食い大会は除外ですよ!
脚が回らないのに止まれない・・・
そしてそれまでのハイペースの残像に苦しむ時間ですね。
毎周回刻まれるラップタイムが残酷なんです・・・('A`)
それだけは絶対にないです(笑)
今ならもっと走られるのに・・・
不甲斐ない内容になってしまうと「もっかい走らせて!」ってなりますね。
秋のエンデューロは思うところがあって出ないかもしれません。
あ、そういう分野では褒められても平気です♪
なのでもっと褒めて~(笑)