先日、臨時漕会のタイプRさんからCampagnolo BORA ULTRA TWOをお借りして走る機会がありました。
あの走行感・・・忘れられません。。。
とっても気持ちよく走るホイールでした♪
欲しい!!(ド真ん中の直球)
一方で、同じカンパ系ホイールのもうひとつのハイエンドホイール、
FULCRUM RACING SPEED XLRを所有しています。
ちなみにこれもタイプRさんから格安で譲っていただいたホイール。
今はダイズさんに貸し出し中なのですが、こちらもとってもいいホイールなんですよね♪
面白いな・・・
そう思ったのは、この2つのホイールは同じカンパ系のハイエンドホイールなのに、
走らせた時の感覚がまったく違ったのです。
ということで、今夜の記事はこの2つのホイールの違いについて書いてみたいと思います。
BORA ULTRA TWOはワイドリム化された現行モデルではありませんので悪しからず・・・
ワイドリムとか25mmタイヤとかは嫌いだぁ~!!
みんな大好き輪っかの話
FULCRUM RACING SPEED XLRCampagnolo BORA ULTRA TWO
ズバリ結論から書きましょう!
どっちもいいホイールです!!
(完)
いや、これで終わっちゃいけない!
どちらもいいホイールなのですが、性格が違うんです。
それについて、素人なりのインプレを文章にしてみたいと思います。
まずはおさらい!
スペックから再確認です。
RACING SPEED XLR
重量 F:577g R:747g 計:1324g
リムハイト 50mm
スポーク F:16本(ラジアル組) R:21本(2:1組)
ハブ cultベアリング/アルミ・カーボン製ボディ
BORA ULTRA TWO
重量 F:565g R:745g 計:1310g
リムハイト 50mm
スポーク F:16本(ラジアル組) R:21本(G3組)
ハブ cultベアリング/カーボン製ボディ
重量などの数字を追いかけるとほぼ同じホイールですね。。。
明確に違うのはリヤホイールのスポークパターン。
カーボン製の胴体にアルミ製のフランジのRACING SPEEDまるでヒョウタンのような形状・・・フランジまでフルカーボン製のBORA
あとはハブボディの素材と形状のみです。
なのになんで走らせるとああも違うかなぁ・・・
まずBORAを履いて驚いたのは、その走行音。
ダンシングなどでバイクを振った時に、パリパリッとやや大きめの音がするんです。
これはRACING SPEEDを履いているときには鳴らない音です。
ハブボディの素材と形状の違いからくるものからなのか?
あるいはまったく同じに見えて、実はリムの設計が若干違う(BORAの方が柔らかい)のかも・・・
これはひょっとしたら素人の勘違いかもしれません。
バイクを振った時の感触ではBORAのフロントホイールの方が比較的大きめにしなっている感触です。
しなりが大きい = 変形が大きい
その変形の大きさが音の大きさにも表れているのかもしれません。
ちなみに変形が大きいと書いてしまうと、RACING SPEEDの方がエエやん!となってしまいそうなのですが、
ここが面白いところでして・・・
RACING SPEEDでのダンシングは、ある程度自分で意識してバイクを振るリズムを作ってやる必要があるように思うのですが、
BORAの場合は気がつけば自然といいリズムでバイクが振れている気がするんですよね。
あくまで"気がするレベル"ですが・・・
気持ちよくバイクを振れるのはBORAかな?と思います。
で、ダンシングを使うシーンで思い浮かぶのは激坂!
10%近い勾配の坂道になってくると、ケイデンスが落ちてひと踏みひと踏みトルクを掛けていく必要が出てきます。
こういうシーンはズバリ!RACING SPEEDの方が良く進むと思います。
RACING SPEEDは踏み込みに対する反応が異様に速く、
大きな力を掛けてもキチンと踏んだだけ進む特性があります。
対してBORAは踏み込みに対してやや遅れて反応し、
大きな力を掛けると一瞬のタメがあってからバイクが進む印象です。
この一瞬のタメがどうも激坂ではネガティブに作用しているような気がします。
激坂での気持ちよさはRACING SPEEDに軍配です。
ただ面白いのはこのタメが気持ちよく感じるコトが大いにあるということなんですよね。
例えば平地でのスプリント。
スプリント力がてんで無い僕が評価するのもおこがましいのですが、BORAでのスプリントは気持ちがいいんです♪
RACING SPEEDは先述のとおり踏み込みに対する反応が速く、踏んだら踏んだだけ進みます。
実際に走らせると、踏んでも踏んでもスピードが伸びてゆく感覚・・・
「オラオラ! もっと踏まんかいッ!!」
脚力の限界までホイールに踏まされている感じがするんです。
一方でBORAはやはり一瞬のタメによって異なる印象を受けます。
踏み込みに対して一瞬遅れて反応し、最も踏み込みしにくいクランクの上死点や下死点でも加速しているように感じるので
まるで踏んだ以上に進んでいるような感覚に陥るんですよね。
「あ♡ もっと踏みたい♪」
踏まされるのではなく踏みたくなる感じかな?
この両者の感覚については、ハッキリいって好みの問題ですね。
スプリントについては甲乙つけがたし・・・
ただ、体重があるライダーさんだと、BORAのたわみが大きくなりすぎて、RACING SPEEDの方が気に入るかもしれません。
某、お豆系ローディさんも大層お気に入りの様子ですからね・・・
私信。
気に入ったからって借りパクすんなよ!
で、最後に平地での巡航での違い。
これは圧倒的にBORAが好きですね。
まず、疲れにくい!
ここで言う疲れにくさは、筋肉に対するダメージのことですね。
巡航スピードが上がれば、どのホイールを履いても息が上がるのは一緒です。
結局は最後はエンジンですから(笑)
細かい理屈は僕には解りませんが、G3スポークのなせる技なのか・・・しなりが絶妙なのか。。。
圧巻なのは平地巡航時に現れる、橋などの小さなコブを越えるとき。
それまでの巡航スピードを保とうとして、ちょっと踏み気味でコブを越えるなんてことありますよね?
RACING SPEEDだと、そのちょい踏み分のダメージをしっかりと負わされ最悪はその後失速するのですが、
BORAだと何事も無かったかのように引き続き巡航し続けられるんですよね。
あのコブを越えるときの感覚がとっても気持ちいいんです♪
よって平地巡航ではBORAがいいです!
で、乗ってて感じた事、そして文章を書いてて思ったことなのですが、
RACING SPEEDってとってもわかりやす特性を持っているんですよね。
踏み込みに対して即反応する。
踏んだら踏んだだけ進む。
そして踏んだら踏んだだけ脚にくる。
それに対してBORAはというと・・・
踏み込みに対してちょっとタメができる。
踏んだ以上に進む気がする。
さらにちょっとくらいなら踏んでも脚にこない。
なんだかとっても胡散臭いです\(^o^)/
この文章を読んで、よっしゃBORA買ったろ!って思った人は、たぶん騙されやすい人かも(笑)
でもね・・・
BORAって本当にこんな不思議なホイールなんですよね~
これは僕の勝手な考えにすぎませんが、
RACING SPEEDってとっても頭のいい人が理詰めで考えまくってそれを形にした感があるんですよね。
それに対してBORAは、ある程度理詰めで形にしてから実走テストをしまくってできたホイールって感じです。
"理論の集合体"と"知恵の結晶"
"研究室の学者"と"現場の職人"
"レシピ通りのソース"と"代々受け継がれてきたタレ"
そんな違いかな?
同じようなスペックのホイールでこれだけ性格が違うのは本当に面白いです♪
うーん、僕の好みはというと、実は借り物のBORAの方が好きかも・・・
BORAはエンデューロレースや一定ペースのロングライドなどの長期決戦で飛び道具になりえそうですからね。
一方でRACING SPEEDはスプリントやクリテリウムなどの短期決戦で飛び道具になりそうですね。
こんなことを書いてると
クリテ大好きな某豆系ローディさんが借りパク反応しそう・・・
あっ! そうか!!
こうすりゃいいんだ♪
ダイズさん、BORA ULTRA TWOと交換したるで!!
あー、でも見た目はRACING SPEEDが大好きだからやっぱりお断り☆
以上、みんな大好き輪っかの話はおしまい!
今回のインプレは両ホイールとも、DEROSA CORUMに履かせて走った時の印象をもとに書いています。
ふむ・・・こいつで走った感想もいつか記事にしてみるかな・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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