住友輪業の業務日報

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「あしたは仕事♪」

9月15日の業務日報・2ページ目

初のクリテリウム出走直前。
参加者達の列に並んだ僕の周りで落車の話題が出たことで、意識はどんどんと落車への恐怖心に支配されてゆきました。

「初レース直前はどんな気持ちや!?」

トミーさんが大きな声で聞いてきました。
ああん、周りの選手からの視線を感じるorz
僕が周りの選手だったら、レースが始めての選手の近くに居たくないですからね・・・

「とにかく心臓バクバクで口ん中パッサパサっす!」

その受け答えの直後に、konoさんがミネラルウォーターを買ってきてくれました。
500mlの半分くらいを一気に飲んで喉を潤し、残りはボトルの中に投入。
助かった、これで闘える!
konoさん、ありがとうございます♪

そしてついに直前のC3Hのレースが終わり、C4Lの104名の選手達がスタートラインへと誘導されました。
スタート位置に付くところからレースは始まっている!
少しでも良いポジションからレースを始められるようにと、我先にとスタート位置に付く選手達。
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僕は前から2列目の真ん中辺りを抑えることができました。
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並んでからはソワソワとヘルメットのストラップを直したり緊張を隠せずにいました。
スタート30秒前、ふと心拍計を見ると122bpm・・・
腹式呼吸でなんとか110bpm代半ばまで落ち着けてみる・・・

「おねがいしますっ!」

スタート10秒前、左前にいる若い選手が大きな声をあげました。
後ろからは誰かが太腿をたたいている音が聞こえ、それらが僕の緊張をピークにもっていく・・・

ピリピリとした緊張感。
ロードバイクに乗り始めてから初めて味わう張り詰めた空気・・・

「まずい・・・雰囲気に飲まれている・・・」

そう気が付くも、あと10秒すればピストルが鳴ってスタートしなければいけません。
そんな時、右の方にいた選手がそんな空気を打ち破る声を発しました。

「あしたは仕事♪」

その選手の周りに笑顔が生まれ、そして伝播してゆきます。

  「へっへっ・・・そうそう明日からは仕事。」

     「明日から仕事があります頑張ろう。」

「そうだよな、明日は仕事なんだよな・・・」

僕の顔にも思わず笑みが込み上げてきて、それと同時にピストルが鳴っていよいよスタート!
それまでの緊張感をスタートラインに置き去りにしてペダルを回し始めました。

非日常の緊張感に飲まれていた僕を救ったのは、明日からの平凡な日常。
普段ならネガティブな気持ちで口にするような言葉でした。


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さて、ついに始まったレース。
コース図のDの辺りまで先導のバイクにコントロールされながらのローリングスタートでした。

「ラインキープ!」

平常心を取り戻して、直角コーナーでは安全確保のために声を出してゆきます。
そしてバイクのクラクションとホイッスルが鳴り、ついにペースがレースのそれへと上がってゆきます。

僕が位置取っていたのはコースの一番左側。
レクチャーの際にコーナーはイン側が安全と聞いていたので、
左コーナーしかない今回のコースでは最も安全な位置ということになります。

最初のバックストレートは上りが始まるまではポジションキープ。
しかし勝負どころの坂道に差し掛かると、右側のラインに乗っている選手たちの方が速い!
遅いラインに乗っていた僕はずるずるとポジションを下げてしまっていました。
でも無闇に右側へラインを変えようとすると後ろから来た選手と接触してしまうため、身動きが取れません。
できるだけポジションを上げるつもりだった坂道で逆にポジションを下げてしまうことに・・・(ノ∀`)アチャー

「ブレーキ! ラインキープ!!」

そして最終コーナーを回って下りのホームストレートへ!
ホームストレートは途中からコース幅が増える形になるので、集団が横に広がりやすくなります。

「一番左側が空いている!」

上りで頑張って下りで休む予定が、空いているラインを使って下りで頑張ってポジションを上げることになり、
先頭集団の真ん中あたりのポジションで2周目に入りました。
クリテリウム、なかなか難しいぞ!!


「ブレーキ!」

コーナリングでは無理をせず、早めのブレーキングを回りに呼びかけ安全なスピードで進入してゆきます。
安全第一、あしたは仕事ですからね~♪

「ラインキープ!!」

声を出すことで、周りに自分の位置を知らしめながら、直角コーナーのインベタラインを小さく回ってゆきました。
インベタラインはスピードが落ちきるので加速が大変ですが、
C4のスピードなら下ハンを握らなくても付いて行けそうな感じでした。

そして2つ目の直角コーナーを同じように声を出しながらインベタで曲がり再加速。
周回コースは同じ作業の繰り返しですね。

できれば集団右側に出て、坂道で速いラインに乗りたかったのですが、この時点では集団内に人数が多すぎて
ラインを変えるにはリスクが大きいと判断しました。
まだレースは2周目ですから、焦る必要はないはずです。
安全第一、あしたは仕事ですからね~♪
そのまま左側のラインで坂に差し掛かりました。

が、ここで想定外の事態が発生。

レース2周目で早くも燃え尽きてしまったのか、坂道で大失速している選手が前方にいました。
しかも重いギヤを踏み切れずに蛇行してしまっています。
坂道で加速しようとしている僕から見ると、まるで向かってきているようにも思えるスピード差。
その選手を避けようにも、右側には他の選手がいるし、左側はすぐに歩道の縁石で追い抜くラインはありません。
仕方無しにハンドサインを出して後続に減速の意思を表示しました。

「遅い遅い! もっと上げて!!」

    「まっすぐ走れぇ!」

すると僕の後方から怒号に似た声が飛んできました。
しかしやはりすでに力尽きている選手にはどうすることもできないのか、蛇行は収まる気配はありません。

「これは近くにいすぎると危ないぞ・・・」

そう思い、右側の選手の邪魔にならない程度にポジションを車幅半分ほど右にずらして、
蛇行している選手との車間を1車身ほどキープするように距離をとりました。
安全第一、あしたは仕事ですからね~♪
今は我慢してやりすごせば、そのうち失速している選手を追い抜けるタイミングが来るはずです。

しかし、痺れを切らしたのか、僕の後方左側から追い抜きを掛けようとする選手が上がってきました。
そのままフラフラと蛇行している選手と歩道の縁石の僅かなラインをこじ開けて、
ポジションを上げようとしたのでしょう。

「あしたは仕事なのに・・・強引過ぎる!」

そう思った次の瞬間、蛇行していた選手が左側へふらつき、強引にラインをこじ開けようとした選手の方に傾いて・・・

「危ないっ! 危な~いっ!!」


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by rynx04 | 2014-09-25 23:50 | レース・イベント
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神戸在住。 「一般人」と「逸般人」のはざまで生きるロードバイク乗りの走行日記的ななにか。


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