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住友輪業の業務日報

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初めての100km走破を見届けろ!

10月26日の業務日報・1ページ目

「ロードバイクで100km走る。」

スポーツバイクになじみのない人々に驚きをもって受け止められるその行為は
多くのロードバイク乗りにとって、脱初心者の関門のようなものなのかもしれません。

「次の日曜日、淡路島行きましょう!
 できれば100km走りたいんやけど。」


電話をくれたのは、今年の7月にロードバイク乗りとなったばかりのきのこだけさん
彼とはこれまで何度か一緒に走ったことがあるのですが、印象に残っているライドがありました。

あれは7月下旬の暑い日でした。
早朝から80kmほど練習してから参加した淡路ツーリング。
参加メンバーは僕とママチャリダーさん、そしてきのこだけさんの3人でした。
平地のみの淡路島半周70kmコースを走り、
ゴール地点に近い道の駅あわじで鯛茶漬けを食べようと出発したのが午後2時半ごろ。
しかし、登り基調の平地できのこだけさんの脚が攣りまくり大幅にタイムロス。
ドラッグストアに駆け込んで彼が買い求めたのは、伝家の宝刀エアーサロンパス!!

それを脚に振りかけながら、なんとか道の駅に着いた時にはすでに時計は午後7時を回っていました。
道の駅の食堂はすでに閉まっており、鯛茶漬けを食べそびれ、
彼の手元に残ったのはエアーサロンパス・・・
のちに「エアーサロンパス買出しツーリング」と呼ばれる
ホロ苦いツーリングとなったのでした。


そんなきのこだけさんが、今回のツーリングの舞台を淡路島に指定してきたということは、
きっとその時のリベンジを果たしたいということなんでしょう。
そして初めて100km走りきった後に、念願の鯛茶漬けを食べる。
その味はきっと忘れられないものになるはずです。

そして僕にとっては落車後、初めてのツーリング。
キズは完全にふさがってはいないものの、かなり良くなってきていたので、
丁度どのくらい乗れるか確認したかった所でした。
さらに、ここ1年で初めて1週間以上自転車に乗らない日々が続いていました。
初心者のきのこだけさん相手なら強度は軽めで済むはず。
リハビリライドにはもってこいでした。
おまけにきのこだけさんの初めての100kmライドを見届けられる。
なかなか良いツーリングになりそうです。


そして当日・・・
自宅を出て国道2号線をジェノバライン乗り場へ、2号機レモン・アリヴェを西へと走らせました。
ジェノバライン乗り場までは自分の走りのチェックをしながら走りました。

左手親指がある程度動くようになっていたので、シフティングはゆっくりであれば可能。
しかし脚がめちゃくちゃだるい・・・
数日前から右のハムストリングスに違和感があり、その違和感はやはり衰えが始まっているというサインだった様です。
試しに両手手放しすると、バイクが左へ左へと傾いてゆく・・・
右足が衰えたことで、相対的に左のペダリングが強くなり、ペダリングの左右バランスが悪くなってました。
このツーリングでなんとか修正したいところです。

明石のジェノバライン乗り場に到着し、しばらくして現れたのはきのこだけさん・・・
とナゼかおなじみのコギコギさんも。。。
初めての100km走破を見届けろ!_b0299252_2121873.jpg
きのこだけさんが前日にコギコギさんにも声をかけていたそうです。
初の100kmライドに教え上手のコギコギさんが同行するなら百人力!
もう100km走りきったも同然です!!

船に乗り込み岩屋港へ!
岩屋港からは走力確認のため、きのこだけさんを先頭に走り始めました。
普通に30km/h巡航なんですけど・・・
最初の交差点を左に折れるといきなりスピードアップ!

「おいおいおい!40km/hでとるぞ~!!(汗)」

・・・と、思ったらコンビニにピットインしました。
走り始めてから1kmくらいしか進んでないがな~
これはいい機会とばかりにコギコギさんがコギコギレッスン開始。
列車走行時の基本を確認してから、今度は僕が先頭を引いて走り始めました。
まずは30km/hオーバーからきのこだけさんの様子見開始です。

「このペースどう?」

「ちょっとキツいっす!」

では30km/h弱でどうだ。

「う~ん・・・8割くらいの力で漕いでいる感じかな~」

きのこだけさんはドラフティングの恩恵を受ければ30km/h弱の巡航を長時間キープできるようです。
初心者にしてはやりおる・・・
津名まで延々と同じペースで引いていたら、なんと佐野の分岐手前の下りできのこだけさんが下ハンを持ってスパート!

「先は長いんやぞぉ~!!」

スパートをかけた彼を吸収して佐野の分岐はラクな旧道を選択。
初めての100kmオーバーライドだし、休み休みでラクしながら行かないとね~♪
当初予定していた津名のファミリーマートでの休憩もやや長めに取りました。

ここまでのアベレージはなんと28.2km/h!!
ロードバイクに乗りなれている人にとっても、かなりいいアベレージスピードです。

その後、洲本まではコギコギさんを先頭に走り始めました。
ペースは先ほどまでと変わらない。
初めての100km走破を見届けろ!_b0299252_2291383.jpg
海を左手に臨みながら快速ツーリング♪
後ろから見たきのこだけさんは、前傾姿勢に慣れていない初心者にありがちな腕を突っ張ったようなフォームなのですが、
ロードバイクの蛇行はほぼないに等しく、後ろにピッタリついても安心できる走りをしていました。

その後すぐに洲本に到着し2度目のコンビニ休憩。
途中の工事現場でスプリントがかかったせいか、きのこだけさんに少し疲れが出てきているようでしたが、
なんと未だにアベレージは28km/h台を保っています。
エアーサロンパス買出しツーリングからかなり走力をつけてきたのか・・・
安定した走りといいこのアベレージスピードといい・・・

凄いぞ!きのこだけさん!
もう彼は並の初心者じゃない!!


って、このときまでは思っていたんだよなぁ。。。


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# by rynx04 | 2013-10-30 21:39 | グループライド | Comments(4)

極上の時間・・・そして地獄の時間

10月14日の業務日報・4ページ目

「僕も混ぜてくださ~い!!」

長身の脚の長いローディーさん(以下、脚長さん)が、その声に笑顔で応えてくれました。
もうひとり、体格のいい花柄っぽいジャージを着たローディーさん(以下、花柄さん)も後ろを振り返って笑顔。
脚長さんはそのまま僕の後ろに付き、花柄さん・僕・脚長さんの急造列車の完成です。

「協力していきましょう!
 キツくなってきたら即、先頭交代で!!」


列車ができるだけ長く続くように、自分から積極的に声をかけていきました。

やがて先頭を牽いていた花柄さんが先頭交代を要求。
後ろに下がるときにお互い笑顔でコンタクト。
後ろについている脚長さんからもなんだかいい感じのオーラを感じ取りながら先頭を牽き始めました。

「これはいい人たちと列車が組めたぞ♪」

つい先ほどコース上で出会った3人は先頭交代をするたびに、笑顔で声を掛け合いながら走っていました。
聞くと花柄さんはチームでエントリーされているということでしたが、みんな3時間エントリーの言わばライバル同士。
敵といえば敵のはずなのですが、お互いがベストの結果を残すという目的のために協力し合います。
いや、この列車にはそれ以上の意思のようなものを持っていたのかもしれません。

「このレースを思いっきり楽しみまくる!!」

居心地のよい極楽列車に乗ってテンションアップ!
先頭を牽いてしんどいはずなのに超笑顔♪
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_0172026.jpg

するとそんないい雰囲気を感じ取ったのか、僕たちの列車の後ろにつく人がどんどんと増えていきます。
彼らは先頭交代には加わらないものの、3人はおかまいなし!

「今この瞬間、僕が一番レースを楽しんでいる!!」

根拠なんてありませんが、この時はそんな風に思いながら走っていました。
もう楽しくて楽しくてニヤつく顔を抑えられない状態。
まさに「極上の時間」です。

「頑張れ~!!」

ホームストレートの一番奥の端っこに陣取った、総監督のおばさんママチャリダーさんうずしおさんから
他のギャラリーよりも一段と大きな声で声援が飛んできました。
テンションが上がりきっていた僕は、サービス精神を抑えきれません。
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_0255911.jpg
腕をランニングのように振って声援に応えます。

「余裕があるならもっと必死にコギコギしなさ~い!!」

ピットに戻ってからおばさんに怒られちゃいましたけどね。。。

「余裕ですねぇ。」

後ろの2人もそういいながら笑ってました。
ホントは余裕なんてなくて、この列車の先頭を牽いているときに再び最大心拍数を更新します。

217bpm!!

この日だけで17bpmも最大心拍を更新。
先頭交代を要求して後ろにつこうとするときに、何度となく千切れそうになりました。
でもこんないい列車から千切れるなんてもったいなすぎる!!
必死で追いついてローテーションに加わり続けていました。

その後、チームで走っている花柄さんが交代のためピットイン。
脚長さんとは先頭集団にラップされて、集団に乗り移ってからも一緒に走っていました。

しかし先頭集団に加われたのは2周のみ。
極楽列車に乗って極上の時間をすごした後にそれはやってきました・・・

「地獄の時間」

レース開始から3時間が経とうとしていました。
先頭集団からふるい落とされた僕はホームストレートで必死にペースを保とうと全身の筋肉を使って漕いでいました。
前方には丸臨ジャージ。
ロードバイクはトレック。

「フクさんや!!」

必死にスピードを上げて横に並び声をかけます。
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_21183427.jpg

「ラスト2周!!」

そのままファーストコーナーの登りで置き去りに・・・するはずが、ついにここで僕の脚が終了。
いや、脚が終わったというより越しまわりの筋肉が終わったという感じ。

「またお会いしましたね~♪」

そういいながら僕を追い抜いていったのは、先ほどまで一緒に極上の時間をすごしていた花柄さん。
しかし、僕には彼を追う力は残されていません。
平地でも25km/hも出ないような状態になってしまいました。

今度はフクさんに追い越されます。
しかし僕もリボルバーコーナーの登りで追いつく。
ヘアピンからバックストレートでまた離された。
アトウッドカーブからホームストレートの間で背中に追いつく。
そのままコントロールラインをゴール1分ちょっと前に通過。

「ラストォ~!!」

ファイナルラップは仲間同士でデッドヒート!
下りで離されて、登りで追い上げるパターンは変わらない。
しかし最後の1周、フクさんの気迫の走りが凄かった。

届きそうで届かない・・・それどころか徐々に遠ざかる背中の「臨」の文字。
追い上げたくても思うように回らない脚。
フクさんもそれは同じはず・・・
それなのにフクさんはホームストレートをダンシングで最後のスプリント。
僕にはもうそんな気力は残っていませんでした・・・
最後の1周の差は精神力の差かな・・・

そしてついにゴール!!
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_21312319.jpg
ぼかしを入れても気迫充分なフクさん。
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_21323166.jpg
見事な負けっぷりに笑うしかない僕。

ピットに戻ると全員が無事に戻ってきていました。
今回のレースではアクシデントも少なかったみたいでよかった♪
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_22241374.jpg
ドSな総監督に何かを指摘されているコギコギさん
ホームストレートの一番端っこという一番しんどい場所で声援を送り続けてくれたおばさんママチャリダーさんうずしおさん
それにいろいろと手伝いをしてくれた家猫さんには感謝!


レースの公式リザルトは以下のとおりでした。
順位  27位(出走94名)
ラップ数  30周
走行時間  3:06:14.847
アベレージ 35.78 km/h
トップとの差 -2Laps


コギコギさんから与えられた目標、上位10%は先頭集団に周回遅れにされた時点で達成不可能だったようです。
でも初のレースでなんとか上位1/3に入れたので、とりあえずは及第点かな。。。
今回のリザルトこそが今の自分の実力、と素直に受け入れられる結果になりました。


今回のレースは最初はケガで出場するかを迷っていましたが、本当に出てよかったなぁと思います。
スタート地点に並ぶのに遅れたのはいい教訓になったし、先頭集団での位置取りの重要性も身をもって体験できました。
最大心拍を大幅に更新したのも、今後の追い込み練の強度をもっとあげるべきという指標になりそうです。
自分がイニシアチブをとって列車を作ったり、その列車のメンバーとしゃべってみたり・・・
そしてしんどいとは聞いていた「地獄の時間」を実際に体験してみたりと、
自分の中で新たな扉が次々と開いて、まるで「ドコまででもドア」状態!!

今回の経験は絶対に次で生きるはずです。
コギコギさんから与えられた「上位10%に入る」という目標は次回も追い続けます。



以上、業務報告終了!!


走行距離  109.68km
獲得標高  1,179m
平均速度  35.6km/h
最高速度  58.8km/h
平均cad   91rpm
平均心拍  190bpm(95%)
最大心拍  217bpm(108.5%
消費カロリー 145kcal(←間違いなく誤計測)


あっ!忘れてた・・・
極上の時間・・・そして地獄の時間_b0299252_22202858.jpg
仲間内からソロで5時間にエントリーのモーニングさんも無事に完走しましたよ。
いつもどおりの力強いペダリングを見たおばさんから、「機関車トーマス」という異名をゲット!
ほら!やっぱり機関車だ!!

最後の最後に全部持って行ったのはモーニングさんでした~。



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# by rynx04 | 2013-10-29 22:42 | レース・イベント | Comments(6)

先頭列車でお勉強

10月14日の業務日報・3ページ目

ファーストラップのタイムは5:29.7!!

先頭列車に乗りそびれ、追いつこうとする僕は必死のパッチ。
先頭列車に周回遅れにされるまで、それなりのペースで体力を温存しながら走ればよいのに、
このときの僕は無我夢中で、そんな簡単なことに考えが及びません。

そしてどんどんとおちてゆくペース・・・
最初の5ラップ目までは5分台で周回できていたのに、
6周目のバックストレートあたりからペースが上がらなくなりました。

「みぞおちが痛い・・・」

激しい呼吸を続けてきたせいか、息を吸うするたびに横隔膜の辺りが痛むようになりました。
痛みは徐々に激しさを増し、スピードはどんどんと落ちてゆく・・・
6:30のラップタイムをキープするのが精一杯の状況。

そんなときに前方に規則正しく整列する黒い列車が見えました。
背中には丸に「臨」の文字!!

「丸臨列車や!!」

このときばかりはみぞおちの痛みを忘れて元気100倍。
バックストレートでグングン加速!
アトウッドカーブのアウト側から臨時漕会の4人を一気にオーバーテイク。

「んっ?ひとり少ない。。。」(ボーンズさんは早々に列車から抜け出していたそうです)

まあいいやと、負傷している親指を突き上げサムズアップ!!

「先頭列車乗り遅れました~!!」

サムズアップしているのに言ってる内容は非常によろしくない・・・
しかしこれで元気を取り戻しました。
おかげさまで周回遅れにされる際に、無事先頭列車に乗ることができました。

「ふぅ~、なんとか乗れたぁ~」
先頭列車でお勉強_b0299252_2030102.jpg
先頭列車に乗ると、これまでのしんどさが嘘のように楽になり、
みぞおちの辺りの痛みも消えました。
ここでふとガーミンを見ると・・・おや、心拍計が復活してる!!
どれどれ今の心拍は・・・

にひゃくじゅう・・・にひゃくじゅう?・・・
にっ、にひゃくじゅうぅぅぅうううっ!!!!?

違う意味で心拍計がぶっ壊れたんじゃないかとも思いましたが、どうも正常っぽい・・・
え~と、これまでの僕の最大心拍数は200bpmだったんですが、
この土壇場に10bpmアップの記録更新でございます♪
心拍数はこの後も190~200bpm辺りをキープしています。

「これが酸素負債ってやつかぁ…」

スタート直後からの全力走で溜まった乳酸を処理すべく、僕の心臓は休む暇がありません。
それでも登りの都度に前走者を追い抜き、先頭列車のかなり前の方まで来ることができました。
ラップタイムは5:30~6:00とハイペース。
次第に心拍数も180台まで落ちてきました。
順調そのものです。


しかし順調に走行しているときに、僕のテクニック不足が露呈します。
僕は下りのコーナリング、特に右コーナーが苦手なんです。。。
この耐久レースではレッドマンコーナーの立ち上がりで問題あり。
前走者に合わせて漕ぎ出すとアウト側に膨らみそうになるんです。
しかし集団内でのコーナリング中はラインキープするのが鉄の掟。
そのまま加速してアウトに膨らむと集団落車の引き金になりかねません。

「ラインキープするには立ち上がりの漕ぎ出しを遅くするしかない!」

立ち上がり加速を余計に強いられてしまう状況が続きました。
結局、このままでは後続の人に迷惑がかかると考え、せっかく上げていった集団内のポジションを
ずるずると後ろの方へと戻すことにしました。
この判断が誤りであることに気付かされるとは知らずに・・・

丁度、レース開始から2時間が経とうとしているころでした。
この時間帯のホームストレートには、2時間でレースを終える人が走るコースと、
3時間・5時間と走り続ける人が走るコースを隔てるパイロンが置かれていました。
集団内には2時間でレースが終わる人もいて、ラインが交錯しやすい状況が生まれました。
落車の危険性が高い状況です。

そしてやはり落車がおこりました。
それも僕の2・3台前で・・・

「落車ぁあーっ!!!!」

目の前の走者が叫ぶと同時に、走行ラインをはずれ左によけました。
開ける視界と共に僕の目に飛び込んできたのは、
すぐ前方で横たわるロードバイクと路面にうずくまるローディ!

「ヤバイッ!!」

思わずハードブレーキング!

「追突されるかも!!」

身構えましたが、運よくなんとかそのまま左によけることができました。
心臓はバクバク、冷や汗モノです。

集団の後方にいるということはそれだけ前で落車が起こる可能性が高い。
後方に下がってしまったせいで、僕は知らず知らずのうちに余計なリスクを抱え込み
あわや追突されそうになるという状況を作り出していたのです。

「住友さん!大丈夫でしたか!??」

声の主はボーンズさん
このとき僕の後方で先頭集団に加わっていたそうです。
ボーンズさんが声をかけてくれたおかげで冷静さを取り戻しました。

落車に偏っていた意識をレースに戻し再び前を見る。
先ほどの落車で先頭集団は長く縦に伸び、このままではどこかで中切れを起こし
先頭集団が分断されるのも時間の問題。

「だいぶ後ろになってしまったなぁ・・・前に出る!!

ファーストコーナーの得意の登りを利用する形で前走者を次々にパスし、
再びポジションを上げていきました。
しかしその次の周回。
リボルバーコーナーのイン側を登っているときに前走者が失速。
逃げ道がなく、ケガのお陰で咄嗟にインナーに変速できなかった僕も同じく失速。。。

これも列車後方にいることによるリスクのひとつですね。
走力に余裕のない人は、どんどんと後方に追いやられてゆきます。
そうなると高まるのが中切れのリスク。
結局、僕はその前走者と共に先頭集団から脱落し再び単独走行を強いられることになりました。

初の先頭列車体験は、新たなる気付きと次への課題を残していきました。
先頭列車でお勉強_b0299252_20565588.jpg
ここでとりあえず再度周回遅れになるときに先頭列車に乗ることにして、忘れ物をとりにピットイン。
回復系飲料のBCAAを積み忘れており無駄なピットインではありましたが、
残された1時間弱を戦い続けるには必要と判断しました。

このピットインは家猫さんママチャリダーさんのお陰でスムーズに終了。
さあ、仕切り直しです!

「先頭集団に追い抜かれるまでマイペースの単独走だ!!」

そう思っていたのですが、ピットから出た周回のアトウッドカーブの立ち上がりでイイモノ発見♪
いました!ペースが合いそうな人が!!
しかも2人で先頭交代をしながら走っている模様。

「すみませ~ん!僕も混ぜてくださ~い!!」

作りますか!
自分のための極楽列車を!!



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# by rynx04 | 2013-10-24 21:09 | レース・イベント | Comments(8)

やってもた~! 特急列車に乗り遅れ

10月14日の業務日報・2ページ目

勢いで最終参戦表明をした今回の耐久レース。
仲間内から参加するのは「臨時漕会」からはコギコギさんフクさんタイプRさん
ボーンズさんkonoさんの5人。
そしてただ一人ソロで5時間にエントリーのモーニングさん

写真撮影担当として、タイプRさんの奥様のうずしおさんと、僕のパートナーの家猫さん
うずしおさんは並みの男性ローディーを千切ってしまう脚の持ち主。

「すっごい美脚!」

とは家猫さんの言葉。
残念ながら今回はレースにはエントリーされていなかったのですが、
いつかその走りを目の当たりにしてみたいものです。


さて、僕とモーニングさんは別行動でしたが、臨時漕会の皆さんには
おそろいで着ている丸臨ジャージのメンバーによる「丸臨列車」を走らせる計画がある模様。
さっそくコギコギさんを中心に作戦会議です。
そしてコギコギさんがローテーションの注意事項を説明しているときに、
伝説の人物が現れました。
やってもた~! 特急列車に乗り遅れ_b0299252_2313693.jpg
「これ差し入れ~♪」

「あ~っ!ウワサのあの人や~!!」

僕は初対面だったのですが、その人が発するオーラに、すぐに誰であるのか察しがつきました。

いきなり作戦会議に勢いよく割って入ってきたのは、島根からサプライズでやって来たおばさん
「臨時漕会の総監督」「山陰の女王」の異名を持つ美魔女でした。
おばさんのサプライズにコギコギさんはどこまで作戦会議を進めたのか忘れてしまってましたね。

それにしても、おばさんといい、タイプRさん、ボーンズさん、konoさんと、
臨時漕会のメンバーはみんなバイタリティがありますね。
遠路はるばる大阪や四国からやってきてレースに参戦しようって言うんですから・・・

集合写真♪
やってもた~! 特急列車に乗り遅れ_b0299252_2091135.jpg
出陣を待つ相棒達。
やってもた~! 特急列車に乗り遅れ_b0299252_20101013.jpg
サドルレールにカエルちゃんをぶら下げ「無事カエル!」
前週、落車した時にはつけていなかったのでお守り代わりです。
やってもた~! 特急列車に乗り遅れ_b0299252_20105349.jpg

途中、ピットに遊びに来られた『PINARELLOで風になる』ヒロさんともご挨拶。
高梁ヒルクライムの記事を読んだ直後だったのですごくタイムリーな出会いでした。

さらにママチャリダーさんも到着。
女性ローディー仲間を求めているママチャリダーさんは、早速
家猫さんをロードの世界に引きずりこもうとしてました。
あと差し入れもいただきました。
ごっつぁんです!


やがてレース開始30分前になり、エントリーしているメンバーはローテーションの練習がてら
ウォーミングアップをすることになりました。
この機会に僕は左手のケガがどこまで走りに影響するのかを最終チェックしました。

ケガによる問題点は3つ。

問題その1
左手親指が思うように動かないので、カンパニョーロの変速レバーを親指で押せず、
フロントアウターからインナーへの変速がスムーズにできないこと。
しかし岡山国際サーキットはアウターオンリーで1周できそうなので問題無しです。

問題その2
リヤブレーキレバーを強く握れず、当て効き程度にしか効かせられないこと。
リヤブレーキは普段から当て効きでしか使わないので、この問題も走りには影響無しです。

問題その3
荒れた路面を走るとキズに響くこと。
しかし幸いにもスームズな路面のサーキットでのレースなのでこれも影響はなさそうです。

問題点はオールクリア・・・と思いましたが、ガーミンが先週に引き続き不調。。。
心拍計が反応しないのが唯一の不安材料となりました。
しかし当面は先頭列車に食らいつくのみ。
心拍をペースの目安にすることも無いだろうと気にしないことに。


ウォーミングアップを終えピットに戻ると、レースのスケジュールが遅れている様子。
臨時漕会のメンバーが醸し出す居心地のよい雰囲気にのんびりまったり~

するとなにやらスタート地点が騒がしい。
ピットから選手たちがぞろぞろとコース上に出ていくではありませんか!

「なんですと~!!」

慌てて僕もスタート地点に走りましたが時すでに遅し!
僕のスタート位置は先頭から遥か後方、後ろも後ろ、
大遅刻です!!

周りを見るとMTBやクロスバイクで参戦の方がいっぱい。
鼻息荒く、ディープホイールを履かせたロードバイクにまたがっているのは僕一人だけです。

「スタート前になんとか前に行かせてくれんかぁ・・・」

とも思いましたが、この場所にいるのは自分のせい。
順番を守らずに前に行くなど言語道断です。

「こうなったらスタート直後にスパートをかけて自力で先頭列車に追いつくしかない!!」

レースの説明によると、スタートは30秒前からのローリングスタート。
最初の30秒は先導車がペースをコントロールしてのゆっくりスタートなので
この間にできるだけ先頭列車に追いつく作戦に変更です。

さあスタート30秒前!

パチンッパチンッパチパチパチパチン!
前方より選手たちがビンディングペダルにクリートをはめる音が波のように伝わってきます。
そして前方の選手がゆっくりと動き始めました。
僕も後方から一気にジャンプアップするために臨戦態勢!!

・・・しかし、前方の選手から徐々にスタートを切っていくので、
後方の僕はまだまだスタートが切れません。
ペダルに乗せた右足に体重をかけ、すぐ前に陣取っていたクロスバイクの後輪をじっと見つめます。

「まだまだまだまだ!!・・・動いたっ!!!!

一気にスタートダッシュ!!
混雑した自転車の群れの中、手信号と声を出しながら右へ左へ縫うように前方へ向かいます。
しかし自転車の群れは思った以上に密集しており、なかなか思うように前へ出れない。
しかもホームストレートの真ん中あたりまでやってきたところで前方を見ると、
先頭集団はすでに第一コーナーを曲がりながら登っている。

「あんな遠くまで追いつけんのかぁ!!?」

そう思っていると、少し前の方で僕と同じように群れを左右に縫うように走るローディーを発見。
跨っているのはディープホイールを履いたホンキっぽいロードバイクだ!
たぶん僕と同じように、前の方に並び損ねたのでしょう。
渡りに船とばかりに、そのロードバイクの後ろにつかせてもらい、
前の方へ引っ張り上げてもらうことにしました。

「先頭列車・・・せめてその最後尾まで追いつけたらっ!!」

そんな思いをペダリングにぶつけ、ペース配分なんて気にする余裕も無い追い上げを開始。
サーキットの広い道幅のアウト側目一杯のロードバイク一台分だけ開いた進路を、
先頭列車を目指す2人は他の選手達をごぼう抜きしてゆきます。
しかし第一コーナーの緩やかな登りで、これまで牽いてくれていたローディーが失速気味。
先頭列車に乗り遅れたもの同士、ここは協力体制で行かなければとても追いつけません。
先頭を引き継ぎ今度は僕が引っ張る!!

「登りなら任せとけ~い!!」


その後、リボルバーコーナーを登りきり、ヘアピンから追い風の吹くバックストレートへ・・・
ここで先頭交代を要求。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
先頭交代してくれませんっ!!

それもそのはず。
後ろを振り返ると・・・あれっ!?後ろ誰もおらへん。。。
あろう事か、協力して先頭を追うべきパートナーを千切っちゃってました。

周りを見渡しても先頭を追うには遅い列車のみ。
そもそも速い人はみんな、最初っから先頭列車に乗っていたでしょうから当たり前です。
なんとファーストラップからいきなりの一人旅となってしまいました。

ファーストラップのアベレージは40km/hオーバー!
このペース・・・いつまでもつのか・・・

いや!!もつわけ無いでしょ~!!


初の本気レースでいきなり経験の無さを露呈させてしまった僕。
この後、まともに走りきることができるのか・・・



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# by rynx04 | 2013-10-21 17:17 | レース・イベント | Comments(14)

でるの?でないの?サイクル耐久レースin岡山国際サーキット

10月14日の業務日報・1ページ目

この日、僕のパートナーの家猫さんが岡山国際サーキットに向けて運転する車の助手席で
僕は悩んでいました。
左手には先週の落車で負った傷口を包帯が覆ったままです。
車の後部座席には僕のビアンキ・オルトレ、
そして耐久レースに向けたディープホイール、バレットウルトラを積んでいます。
しかし落車した日からロードバイクには乗っていない状態。
仕事が終わってからの追い込み練習もケガのせいでできませんでした。

「こんな状態で出場してもしゃあないんちゃうか・・・
 そもそも包帯のせいでグローブも着けられへんかもしれんのに・・・」


落車してから一週間ほど、僕の中にはずっともやもやとした思いがありました。


「なんとかして出場したい!」

しかしその一方で相反する思いももちろんありました。
その影には、いろんな人から伝わってきた思いがありました。

これまでお遊びでしかレースに出たことの無い僕に、
本気でレースに出ることを勧めてくれたのはコギコギさんでした。
初めて一緒にツーリングに行った時に

「走力があるのにレースに出ないなんてもったいない!
 実力試しだと思って出てみれば?
 めっちゃ楽しいよ!」


と言われ、すぐに今回の耐久レースへのエントリーを決めました。
それ以降、僕がどこまでレースでやれるかを楽しみにしている様子でした。


そしてママチャリダーさん

「応援に駆けつける!」

僕が出場することを知り、そう言ってくれていました。
僕の落車を知った後も、レースに出れそうか気にかけてくれていました。


落車したその日には、ぴよぴよさんからある話をしていただきました。
片足を失ってもなお、トライアスロンに参戦している人の話でした。
まるでヒルクライムのようなバイクコースを、片足ペダリングで健常者よりも速く走る人がいる。

「ケガなんてたいした問題じゃない!
 いいから出ろ!」


ケガにより耐久レースに出場できないと思っていた僕に対して、
そんな思いを詰め込んで話をしてくれました。


決断を下せずにいる僕を乗せたまま、家猫さんが運転する車が
レース会場の岡山国際サーキットに着きました。
まだ最終的な結論が出ないままに、ロードバイクを押しながらピットを目指します。

そこには闘いに向け準備をしているコギコギさんをはじめとする
「臨時漕会」のメンバーの姿がありました。
緊張・不安・期待。
様々な思いを秘めたメンバーの表情。
その光景を見て僕は思わず言ってしまいました。

「今日のレース・・・
 出ます!!」


「よっしゃあ!!」

コギコギさんはものすごい笑顔で喜んでくれました。

耐久レース参加条件の「グローブを必ず装着すること」を満たせるのかもわからない状態でした。
実際ロードバイクに乗ってみたら、左手が痛むかもしれない。
負傷した親指では変速だってスムーズにできないかもしれない。

でも、やれるだけやってみる!
アカンと思ったときはリタイヤでもいい!!
それが僕の出した結論。

「やっぱそう言うと思った」

とは家猫さんの言葉。
僕の包帯を外し、傷口を覆うガーゼを薄いものに交換しグローブをはめるのを手伝ってくれました。
ロードバイク乗り始めのころに、
サイズをよく確認せずに買ってしまったXLサイズのグローブがここで活躍。
とりあえずこれで公式の参戦条件はクリアです。

コギコギさんから与えられた目標は上位10%に食い込むこと!
戦術はシンプル。
最初っからとにかく先頭列車に食らいつけ!

初めての本気レース参戦。
ついに新しい扉が開く!!



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# by rynx04 | 2013-10-20 22:08 | レース・イベント | Comments(6)
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神戸在住。 「一般人」と「逸般人」のはざまで生きるロードバイク乗りの走行日記的ななにか。


by 住友輪業
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